夜を乗り越える / 又吉直樹
この本を読もうと思ったのは、「小学館よしもと新書」が刊行されるにあたって、この本がその新書の中での第一冊目だったからだ。本の帯には『なぜ本を読むのか?』と書いてあり、とても興味がそそられて購入。
この本のはしがきを見てみると、「本を読む理由がわからない方、興味はあるけど読む気がしないという方々の背中を頼まれてもいないのに全力で押したいと思いますので、」と書いてあったのでどんな内容が書かれているのか少し楽しみだった。
中は章が6つに分かれていて、「文学との出会い」「創作について」「なぜ本を読むのか」「僕と太宰治」「なぜ近代文学を読むのか」「なぜ現代文学を読むのか」という組み立てになっていた。
ここからは感想。
全部を読んで思ったのだが、最後の2章は近代文学、現代文学についての紹介がされていて、自分が読んでいない本もそれなりに書いてあったので読んでいてためになったし、非常に興味がそそられた。
しかし、それまでの流れが少々残念だと思った。自分の中ではあまり期待していなかった著者のことについての内容が少し余分に書かれているように感じた。
自分は著者についてや代表作『火花』の製作にあたっての話ではなく、本そのものの読み方についてが知りたかっただけに、期待はずれな部分があった。(なんだかんだ読んでいくうちに面白くなって読んでしまったw)
また、著者のことや読む作品に困った時はこの本を読み直してみようと思う。
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